貿易戦争 2018 6 10

書名 米中貿易戦争
著者 渡邉 哲也  徳間書店

 評論家やメディアによっては、
「トランプ政権は、思いつきで政策を発表する」と批判する場合がありますが、
これは、トランプ氏の「個性」によって、唐突感を醸し出しているだけで、
実は、作戦を十分に練り上げてから発表しているかもしれません。
「二の矢」、「三の矢」が飛んでくるかもしれません。
 著者は、こう指摘しています。
かつて、冷戦時代、西側諸国と共産圏の間には、大きな技術的な壁があった。
 その主因となったのは、
ココム(対共産圏輸出統制員会)規制だった。
 これは、軍事的に転用できる技術や物品に輸出規制をかけることで、
西側の技術が、東側に漏れることを防ぐためのものである。
 アメリカの次の戦略として、
この「ココム」に該当するような新しい貿易規制をかけてくることが考えられる。
 アメリカが中国との貿易を規制するために使用しているキーワードは、
「安全保障」と「知的財産権」だ。
 なぜ、安全保障が貿易規制の理由になるかと言えば、
世界貿易機関(WTO)ルールの21条に、
「自国の安全保障上の重大な利益の保護のために
必要であると認める措置を取ることができる」とされているからだ。
(引用、以上)























































































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